大石 笙子
(フリーランス)
作品テーマ:記憶の可視化
作品の種類:展示小物・写真
コンセプト
記憶というものは強く脳裏に焼き付くこともあれば、音や匂いや視覚に付随し、ふとした時に思い起こされたり、新たな記憶にかき消され、忘却されたりするものである。失われてしまったふるさとの情景、そして復興に向けた現在の想い、忘れたくない記憶がある。時の流れとそれぞれの気持ち、その風景を被災地の真ん中で見守ってきた「花」。記憶がやがて薄れるように、いずれは枯れてしまうその花を、新たな形にすることによって、持ち歩き、肌身離さず身に着けることを可能にした作品。
そしてその切り取った記憶は、今後も残り、形あるものとして受け継がれ、誰かの大切なものとなっていくことが望みである。
<制作物>
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