悲しい記憶の可視化。使われなくなった井戸を見たとき、その役割を終えたことに対して寂しさのような感情が記憶に残った。その記憶を基に涸れた井戸の中を表現した。井戸の底に残るわずかな水に木や植物が育ち、人間が利用してきた印として水で作られた人体のオブジェを配置した。静寂さを強調するために場面は、夜とした。背景にある天体は、地球も将来は、人から取り残されるのではないかと言う危惧の念がある。「地球環境を保全しつつ持続可能な社会作り」の作品メッセージが延長線上にある。